20181130の日記 丸の移籍とFA権

 今日は月末とか関係なしに忙しくて帰宅は20時を大きく過ぎたあたり。

 今日はどこに行っても丸の巨人移籍の話で持ちきり。反応はいろいろですね。私自身の中ですらいろんな気持ちがあるんだから当然といえば当然。

 

 まずカープファンの立場として思うことが2つ。

 ひとつは純粋に来季の戦力が欠けることに対する落胆。指標的には今年のカープと巨人は大差がなく、丸の移籍によってはっきりと巨人が数字の上で優位に立つということ。ここ3年とは異なる厳しいペナントレースになるのは間違いないし、数字をベースに考えるとどうやって巨人に挑戦して番狂わせを起こすか、となってしまう。

 ふたつめはチームの象徴的選手を失ったということ。カープという球団の歴史はもうすぐ70年を迎えますが、その歴史を彩り、球団の格を高めてきた選手たちがいます。仮に丸が広島で無事に選手生活を全うした場合に、歴代の名選手の顔ぶれの中でも特に重要な選手になった可能性が高かった。現時点でも二年連続のMVPですからね。そういう選手を失うということは、単に戦力を失うこと以上に球団にとってダメージが大きいと感じています。仮に来年丸の穴を埋める活躍をする選手が現れたとしても、丸佳浩というアイコンを失ったことは変えられない。

どちらも移籍による痛みですけど、理由は違うんですよね。

 

 一方で、プロ野球ファンや一人の人として思うことも。

 まず始めに、私の原則としての考えは、選手は本来自由に好きな球団と契約する権利があるべきとするものです。しかし組織の維持、この場合はプロ野球の発展……といったところでしょうか、そのためには一定の戦力均衡が必要であり、その目的を達成するために必要な限りにおいてこの権利が制限されることはやむを得ない。

 

 戦力均衡のための制度としてドラフトがありますね。そこで制限された権利に対比する形で、選手の権利を保護する手段としてFA権がある。

 権利と戦力均衡にのバランスについては、現状が最善かどうかはわからないけど、良い状態だと思っています。それは全体的に観客動員数が増加傾向にあることを根拠として、少なくとも戦力格差が大きくてお客さんが入らない、という状況ではないから。仮にFA権をいじった上で今のバランスを維持するためにはドラフトの方で一定の権利を生じさせることになると思うのでそれはもっと辛いなと。

 逆に言うとNPB全体が傾けばFAという制度は変わる可能性があるなと。戦力格差が原因でお客さんが入らなくなり、是正のためにやむを得ず選手の権利を制限する。

 ……しかし現状そうなる可能性はないですからね。

 

 FAという権利は当然正当なもので、行使するのも、獲得するのも正当な権利に基づいた動きで非難される謂れはないはずです。ただ、現実の心の動きとして辛い思いをする人も出てくる。そういう人は少しそっとしておいてあげて欲しいな。

 ……まとまらないけどこのあたりにします。また思ったことを書きます。