折れた柱

 私の人生は高校時代まで将棋、野球、声優の三本柱でした。それはいつしか二本の柱が増え、五本柱になりました。

 一つは社会人になって増えた法律という柱。これから生きていくために育てている柱。

 

そしてもう一つ、6年と4ヶ月と14日前、初めて私の中心に大きな大きな、とても大切な柱が出来ました。共に笑い、共に前を向き、悲しみを癒し、離れ離れになっても心は繋がっているはずでした。一生一緒なんだと長く信じてきました。しかしその柱は今日ついに折れてしまいました。ここしばらくはそうなる覚悟を持っていました。お互いのためにはいよいよ避けられないと悟ったこの三日三晩涙が止まりませんでした。

 「五本柱」としたけれど、この一本は間違いなく私の人生に一番大きな影響力を持っていた一本でした。正直これからどう生きていけばわかりません。こんなに涙が溢れるさよならは今までありませんでした。またねと言えない苦しさで心が潰れそうでした。

この日常に慣れるまでどれぐらいかかるのかな。今まで本当にありがとう。この胸にある幾多の思い出はこれからも残り続けると思います。前を向かなきゃいけないんだろうけど、今は少しだけ、幸せだった日々を思い出して立ち止まることを許してください。